第2章 神を認識すること

 

 神認識には、「創造主」として神を認識することと「贖い主」として神を認識することの2通りありますが、ここでは「創造主」としての神認識を考えます

 

 神は天地万物を創造し、これを支え、治め、加護しておられます。

 しかし、また、神の中には、まことの知恵・義・真理・力などがあり、それらのものはすべて神から出ています。

 人間はこれらのもの(まことの知恵・義・真理・力など)を神以外のものに求めず、ただ神にのみ求め、またそれらを神から賜ったことに感謝するのです。

 

 そして(神のご加護と同時に、まことの知恵・義・真理・力などを受け、それによって)揺るがぬ幸いを神のうちに発見し、自分の心にしっかりと確立するとき、人間はこの神にすべてを委ねるようになります。

 

 神がすべてを天地万物すべてを司っておられ、善(義・力などの)の唯一の源泉であることを認めるなら、神にすがろうという思いが起こされ、神への信頼が起こります。

 

 そして人間は敬虔な精神を持つようになり、唯一の真実な神のみを見つめ、神のご意志からそれて迷い出たりしない。

 また悩みの時には神の砦の中に戻って、そこに宿り、逆境の時も神の救いを信じて疑わない。

敬虔な精神を持つようになった人間は、神の栄光が増し加わることを願い、戒めを守らずにはいられない。常に神を畏れ、自制し、慎む。

そして神を父として愛し、敬い、主として従い崇めるのです。

  

神を知ることの目的は、

(1)神を畏れ敬うことを学び、(2)一切を神にのみ求め、受けたことに感謝するためである。